久しぶりに、甲府ノ水を集め駿河湾へ流れ込む、静岡中部の富士川へ行ってきました。
今回は、友人の誘いに乗って訪れ見ました。 エリアは、逢来橋左岸の富士宮で下流末端壁とそのボルダー及び陽溜まりエリアです。
なにせ、普段独りで打ち込む事が多いだけに大所帯でのボルダリングは、久しぶりでワイワイ話がら楽しめるのは、実に久しぶりで、好いモノです。
中央がメインボルダー,左がアップ用、右が頭脳トレーニングに最適なボルダーです。
大所帯でロープクライミングは、結構楽しんでいられる方々で、クライミングの基礎ができている方々が中心です。でも、ここ富士川のボルダーは、岩質場足捌きの技術を身につけていないと殆どの課題が楽しめる事が、
難しく、対岸のメインエリアなどは、高さも有って殆どの訪れた方が嫌になってしまう事が多いです。
しかし、富士川の良さは、この足捌き(クライミングの基礎です。)を見に付けると多くの課題が楽しめるようになり、またいつの間にかクライミング技術が高くなっていったりします。
この足捌きの技術とは、足裏の感覚を見に付け、岩との触れ合うことで、体の裁きを自然な流れにして行く事です。この感覚は、 主婦なら、熱い鍋を素手で触らずにしっかり手袋をつけて鍋の取っ手を持つ感覚と同じで、(単身赴任者の自炊感覚です。)クライミングなら、冬の壁を手袋を付けて登る感覚と同様で手袋を通しても岩への触感を鋭くしていくのと同じす。この感覚を鋭くするのと同様にボルダリングでも基礎体感バランスが重要で、足裏での触感で岩への摩擦で止まる感覚を身につけると今まで以上のボルダリング等の世界が広がります。
この日は、少し登れる方は友人の下でメインボルダーでのボルダリングを、そして富士川が初めてで、基礎のステップアップを楽しく(この要素が重要です。)楽しみたい方と分かれ、ステップアップを目指す方は富士川の入門ボルダーで足捌きの復習から初めてメインや、陽溜まりエリアの各課題へ向かうプログラムでした。
このステップアップボルダーですが、
1、両手を使って兎に角の頂点(トップアップ)へたってもらう。
2.片手を制限して攀じる。
3.片手で岩に触れる事ができるのは指先だけにする。
4.斜度の有るスタンスに立ちこんで貰って、足首踵を上下して足裏の感覚をつかむ
5.両手を使わず(ノーハンド)に攀じ登る。
7.最後に攀じった岩を下降する。
8.両目を閉じて足裏の感覚で攀じる。
9.ノーハンドでの移動(カウンターバランス)時の体重移動感覚をつかむ。
上記の7までで、通常は、OKで。 項目8は、マニアックの様に思えますが、クライミングでの長生きできた理由の一つです。クライミングで上を目指して攀じれなくなった時、嫌でも降りなければならない時、足元が見えない事が殆どです。この時は、殆どの方が足裏の感覚でクライミングダウンするのですが、でもこの足裏感覚での登下降のトレーニングってしている人はどれだけいるのでしょうか?
まして、私の様に膝靭帯が切れて無い者は、ぐらつく膝をサポーターでカバーしているとはいえやはり健常な方よりどうしてもバランス具合が悪くなってしまい(加齢も有りますけど)この足裏感覚トレーニングがかかせません。
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単純で今風でない、ノーハンド課題ですが、今日の集まってくれた方々は、この面白さを充分に堪能して頂き、午後の陽溜まりエリアでの課題で、この成果を発揮して頂き、富士川を楽しむ事ができる仲間が増えて個人的に嬉しくなってしまう。
そして、力を持て余している若い方々は、今風の富士宮側下流末端壁でメインストリートで遊んで満足して頂く?
ボルダリングしている課題がメインストリート(今風の4級?)で☆☆課題です。
でもトポ等は、過去のものでしかなく、今風に修正してない(サボってる?)ので悪しからず。
ホールドは、ガバ、傾斜も適度、そして安定した岩質、下地は砂地(時々水になります。)と、ボルダラーには、正しく天獄のエリアですが、富士川逢来橋では、対岸の松野側メイン1の課題(QED,BRIGE,POCKER,SHOULDER等の上級課題Falmat など、 WEB及び雑誌等で紹介されている、クラシカルな課題は、クライミングの基礎である足捌きを確実にマスターしていないと正直嫌気がさしてしまう課題ばかりです。
足捌きができないと一歩も上がれない、離陸できないと嫌いになれる要素が充分に詰まっています。
富士川逢来橋を訪れる方は、まずメインエリアへ行く前に富士宮側の下流末端壁や、下流のアップやメインで
富士川の岩に馴れる意味でも、足捌きの技術を確認してからトライする事をお勧めします。
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多くの仲間たちに満足(逢来橋袂の富士宮焼きそばも美味しい)して頂き、対岸のメインエリアを橋下に点在するボルダーを含めてクラックエリアまで案内をする。この時期メイン1以外は時期的にOFF.草枯れの10月過ぎまで待った方がよさそうです。 メイン2のJ.upなど面白い課題も多いのですが、整備に労力が掛かりそう。
※ メイン1は、ロジャー氏が整備してくれているので夏季でも攀じれます。日陰は快適で夏場の穴です。
ロジャー氏とは、実に十数年ぶりの再会です。実に好紳士になられており、共感を覚える方です。
今富士川のこの末端壁で彼なりに見出したラインの完成が楽しみです。
個人的にもこうして時の流れを越えて打ち込んでくる方がいると嬉しいです。
富士川ボルダーですが、ここ逢来橋エリアも含めて身延や、芝川等トポの整理をした方がよいのですが・・・
でもグレード等の確認ですが、故障中(肘と肩大分良くなっていますが)では、攀じれないし、それに遠方ですので通う事は経済的に不可。だれか再編してくれないかな~。
最後は、とりとめもない文章になってしまいましたが、改めて富士川を見るとここは、やはり、凄い所で、良くここを攀じれてきたんだと思うと感慨深いモノが有ります。(歳かな~)
30年前の体には戻れませんが、せめてここでの初級課題や中級課題が攀じれるまでに戻りたいものです。
また若い方々には、ぜひこれらのエリアの課題を攀じ登って見て欲しいと・・・・・。
そして、大切な事は、ここは、公共の場であり、釣り人、キャンパー、ラフティんグ等多くの方が楽しまれる所、更に、地元では、ドンド焼き等の神事が行われる所である事を理解し、後への楽しみを残していくことです。
富士宮側には、水辺の学校等、無料駐車場や、トイレも有り(手洗い付き)改めて大切にしていきたいですね。
2014年6月29日
耿-Htata